タンクローリーで砂糖が走る日――京都点心の運送にも“見えぬ工夫”がある！

今朝、京都の伏見区で思わず足を止めた光景があった。
それは、グラニュー糖を積んだタンクローリーが、静かに町を走り抜ける姿だった。

ガソリンや石油製品を運ぶタンクローリーは見慣れた存在だが、砂糖のような食品原料を運ぶ専用車両は珍しく、
その姿に思わず目を奪われた。
日々の暮らしの中で当たり前のように使っている食材も、
誰かが運び、守り、届けているからこそ、当たり前でいられるのだと、改めて気づかされる瞬間だった。


---

見えないけれど重要な「運送」という工程

「京都点心福」では、焼売や餃子、春巻きといった中華点心をすべて手作業で仕込み、
調理の直後に急速冷凍を施している。
これは、蒸したて・焼きたての風味と食感を損なわず、お客様の元に届けるための、私たちなりの最良の方法だ。

だが、本当に重要なのはその後――**“どのように届けるか”**という工程である。

冷凍状態の点心は、−40℃以下を維持したまま、
指定の梱包材と保冷剤を使用し、距離や気候に合わせて最適な便種で発送される。
この“目に見えない努力”が、家庭でレンジ加熱するだけで本格的な点心が味わえるという体験を支えている。


---

「冷凍だからこそ美味しい」品質管理の徹底

冷凍食品というと、どこか“妥協”のような印象を持たれることもある。
しかし私たちはむしろ、「冷凍だからこそ再現できる味と品質」があると考えている。

一度きちんと冷凍し、徹底した温度管理で運ぶことで、
一つひとつの点心に込められた旨みや水分、香りをそのまま保持することができる。
解凍後も、まるで作りたてのような仕上がりになるよう、レシピも製法も改良を重ねてきた。


---

食卓に届くまでが「点心づくり」の一部

点心は「つくる」だけでは終わらない。
お客様のもとへ無事に、そして美味しい状態で届いてはじめて完成すると、私たちは考えている。

グラニュー糖を積んだタンクローリーが、黙々とその役目を果たすように――
私たちの点心も、冷凍という姿になり、
多くの手を経て、丁寧に旅をしている。

何気ない日常の中に、たしかに“支えている人”がいる。
そのことを伝えるのも、私たちの大切な仕事だ。


---

一口に込められた「工夫」と「連携」

もし今夜、「京都点心福」の焼売や餃子を口にする機会があれば、
その一口に詰まっているのは、素材の味や職人の手仕事だけではない。
**製造から配送までの一貫した連携と、味を守るための“見えない工夫”**が、しっかりと息づいている。

おいしいものは、手元に届いてはじめて意味を持つ。
それを守る運送の技術と努力に、少しでも思いを馳せていただけたら嬉しい。