春巻きは「揚げる」だけにあらず。
〜ニューオータニ修業時代のパリパリ春巻き50本と、京都伝統「たまご春巻き」の技〜
文:しゅうまい奉行(京都点心福)
世の皆々様、「春巻き」と聞けば、あのキツネ色にカラッと揚げたパリパリの小麦皮を思い浮かべるであろう。
実は拙者にとっても、春巻きの原点はまさにその「王道パリパリ春巻き」でござった。
「だが、春巻きの世界はそれだけにとどまらぬ。」
ふんわりと焼き上げた薄焼き玉子で優しく餡を包み込み、蒸籠で蒸し上げる京都伝統の「たまご春巻き(蒸し春巻き)」。
この優しき一本に至るまでには、ホテルニューオータニの厨房で無我夢中に中華鍋を振るった、忘れられぬ修業の日々があったのでござる。
🔥 1. 直径1mの中華鍋と「毎日50本のパリパリ春巻き」
若かりし修業時代、ホテルニューオータニ(大阪ビジネスパーク・OBP)の厨房はまさに戦場でござった。
ランチタイムの大人気メニューが「OBPランチ」。
セットには必ず、あの小麦粉皮でカラッと揚げたパリパリ春巻きが1本添えられており、連日飛ぶように注文が入る。
🥄 点心師・葉池さんの掟と、若き日の孤独な仕込み
当時厨房にいらした腕利きの点心師・葉池(はいけ)さんは、己が極めた担当の「広東点心」に誇りを持つ職人気質。
「ランチ用の大衆春巻きは巻かんよ」と、一切手を出してはくれぬ。
仕込みはすべて拙者の役目。
ドリフのコントで天井から降ってくるような巨大な一斗缶の筍を引っ張り出し、ひたすら細切りにする日々。
そして、直径1メートル以上もある重たい巨大中華鍋に火を掛け、全身の力を込めて大量の春巻き餡を一気に練り上げ、小麦粉の皮で毎日毎日欠かさず50本巻き続けたのでござる!
あのとき腕に刻み込まれた「餡のトロみ加減」「筍の歯ざわりの残し方」「皮で巻く手の感覚」こそが、今の点心づくりの揺るぎなき土台となっております。
🥚 2. 胃の腑を労わる、京都点心福「たまご春巻き」
王道である揚げたてのパリパリ春巻きの香ばしさも格別でござるが、日々の忙しさに追われた夜や大切な朝餉(あさげ)には、油で揚げない「たまご春巻き」の滋味が五臓六腑に染み渡る。
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ふんわり薄焼き玉子の皮:
職人が一枚ずつ丁寧に焼き上げ、しっとりとした優しい口当たり。 -
極上の中華餡:
ホテル修業時代直伝、筍の歯ざわりと鶏だしの旨味が凝縮した上品な味付け。 -
蒸すだけで本格派:
冷凍庫から取り出し、蒸籠やレンジで温めるだけで料亭・町中華の味が完成!
小麦皮を巻き続けた修業の技があるからこそ生み出せる、破れやすい薄焼き玉子で極上餡をピタリと抱きとめる手包みの技。
優しい玉子と滋養に満ちた餡が、身体を内側からじんわりと温めてくれるはずでござる。
修業の汗と京都の伝統が息づく
本格点心をご家庭で
毎日50本巻き続けた修業の技と、京都の食文化が出会って生まれた「たまご春巻き」。
朝食、お弁当、晩酌の肴、そして大切な方へのご進物にも最適でござる。
ぜひ一度、この優しい味わいをお取り寄せくだされ!





