寒露の献立帖|京の川辺に羽を広げるカワウと秋の食卓
寒露の献立帖|京の川辺に羽を広げるカワウと秋の食卓
秋分が過ぎ、朝夕の空気に冷たさが混じる頃。川面に薄く霧が立ち、黒い羽を広げて日を浴びる カワウの姿が目に入ります。魚を追って潜り、翼を乾かす所作は、京の川辺に流れる 静かな時間と生命力を同時に映し出します。彼岸花の赤やススキの穂と重なり合う黒いシルエットは、 寒露の季節感をいっそう鮮明にしてくれます。
季節の情景
- 朝の川面に立つ靄と、羽を広げて日光を浴びるカワウ。
- 夕暮れの低空を連れ立って飛ぶ群れと、水面に延びる長い影。
- 彼岸花の紅やススキの穂と、カワウの黒がつくる秋のコントラスト。
献立の趣向:川の恵み×秋の実り
カワウが象徴する「川の命」の気配を、魚介や澄んだ滋味で食卓に映します。
主菜|えび水餃子
すべらかな皮と澄んだ旨みが、清流を思わせる一皿。器は白や青磁を選び、浮かぶ湯気とともに透明感を演出します。
副菜|秋鮭と舞茸の柚庵焼き
川と山の恵みを一皿に。柚子の香りが全体を爽やかにまとめます。
汁物|九条ねぎと鱧の澄まし汁
透明感のある椀で川辺の清らかさをそのまま器に。
ご飯もの|栗ご飯
秋の実りを結びに据える一椀。白胡麻を散らすと香りが引き立ちます。
川面に黒い影が伸び、季節が一歩深まります。
カワウが教えてくれる川の気配を、透明感のある料理と秋の実りで食卓へ。





