近ごろ話題の「スターリンク」衛星群。数千機の人工衛星が地球を取り囲み、世界のすみずみへ高速通信を届けようという壮大な構想です。
その姿は、私にはどうしてもせいろに整然と並ぶ焼売に見えてしまいます。
焼売は一粒では小さくとも、集まることで食卓を満たす力を持ちます。スターリンク衛星もまた、群れをなして初めて地球規模のネットワークを形づくります。
小さきものが集まり、大きな役割を果たす――この理は、宇宙と食卓で同じです。
比喩を広げれば、皮とあん=衛星と地上局。さらに蒸気と電波もまた似ています。どちらも目には見えませんが、人をつなぎ、暮らしを潤す存在なのです。
スターリンクが山奥や離島へ通信を届けるように、京都点心福の焼売も冷凍便で遠方の食卓へと旅をします。電子レンジで温めれば、どんな地にも「京の味」がほかほかと立ちのぼり、湯気とともに笑顔を広げてくれるのです。
肉汁焼売・鬼辛焼売・だし焼売・塩焼売・海老焼売。五種が揃う姿は、まるで五彩の衛星が夜空を巡るかのよう。異なる旨味が一つの膳の上で宇宙を描きます。
衛星も焼売も、小さな単位の集合が大きな豊かさを生むことを教えてくれます。夜空の光に思いを馳せながら、せいろから立ちのぼる湯気を楽しんでみてはいかがでしょう。