【点心職人こぼれ話】ウェスティンホテル時代の恐怖のまかない!王料理長特製「ピータン酸辣湯」の悲劇
当時、ランチタイムには大人気の「飲茶バイキング」を開催しておりました。
営業が終わればお待ちかねの「まかない飯」の時間どすけど、そこである強烈すぎる事件が日々繰り広げられていたのでござる……!
1. 点心は平和、だが一品料理に異変が……
バイキングの営業終了後、厨房スタッフの胃袋を満たすのは当然「バイキングの残り物」でござる。
残ったシュウマイや餃子などの点心類は、せいろで蒸し直してそのまま美味しく平和にいただいておりました。
問題は、青椒肉絲(チンジャオロース)や蟹玉(かにたま)といった一品料理の残り物。
これらを無駄にせず美味しく食べさせようと、料理長の王憲生(ワン・ヒンサン)さんが腕を振るい、巨大な中華鍋で豪快にアレンジ料理を作ってくれたのでござる。
一見、総料理長直々のありがたい特製まかない。
……しかし、ここにとんでもない罠が潜んでいました。
2. すべてを一つの鍋へ――カオスすぎる「酸辣湯」
王料理長のアレンジ方法は、極めてシンプルかつ豪快そのものでした。
スープを注ぎ、酢と辣油、胡椒をバチッと効かせて「特製・酸辣湯(サンラータン)」へと一気に仕立て直すのでござる!
青椒肉絲や蟹玉が入るくらいなら、まだ「具沢山で贅沢な酸辣湯」として美味しくいただけます。
しかし、料理長の勢いは誰にも止められません。
- 棒棒鶏(バンバンジー): ごまダレごと熱湯スープの中へダイブ。
- クラゲの冷菜: 「あぁ…あのコリコリした食感が…」という若手の心の叫びを無視して全投入。
温かい料理と冷たい前菜が鍋の中で混沌と混ざり合う中、さらにそれを上回る「最大の悲劇(ラスボス)」が投下されたのでござる……!
3. すべてを無に帰すラスボス「ピータン」の破壊力
そう、前菜バイキングにはあの中華の珍味「ピータン(皮蛋)」が並んでいたのでござる。
王料理長は、残ったピータンも迷うことなく中華鍋へドバッと全投入!
仕上がったスープ=「完全なるピータン味」
熱々のスープの中でぐつぐつと煮崩れたピータンは、青椒肉絲の旨みも、蟹玉の優しい風味も、酸辣湯本来の爽やかな酸味すらも一瞬で飲み込み……
鍋の中のあらゆる素材の個性をすべて消し去り、完全なる「ピータン味のスープ」へと支配してしまったのでござる!
どんな高級食材が入っていようと、逃げ場のないピータンの濃厚な風味。
若手スタッフ全員で「今日もピータンに全部持っていかれたな……」と目を合わせながら、無言で飲み干したのも今では最高に懐かしい修行の思い出でござる(笑)。
4. 豪快な現場から生まれた、繊細な手包みの技
そんな豪快すぎる一流ホテルの厨房で揉まれ、素材の相性や旨みの引き出し方を体で叩き込まれた経験こそが、現在の京都点心福の味覚の土台となっております。
あの日のカオスな酸辣湯とは対照的に(笑)、素材ごとのバランスをミリ単位で計算し尽くした自慢の点心をぜひご賞味ください!
職人の手包み点心・焼売をご家庭で
一流ホテルの現場で鍛え上げた職人の技。
1日450個限定の極上手包み焼売や餃子は、京都・伏見の直売所にてお届けしております。
全国発送!楽天市場公式ショップ
京都・伏見の工房から、出来立ての本格点心を急速冷凍で全国へ直送いたします。
職人が真心込めて手包みした肉汁あふれる味をご堪能ください。





